光のない薄暗い樹海を

時折見える木漏れ日を頼りに

ひたすら光に向かって歩き続ける。


足元は、平坦じゃなく

でこぼこの、アップダウンの激しい山道。

もっとも、

山道なんて気付いたのは

振り返ってみてから、なんだけれど。


光は、時々

見えなくなる。

夜になれば、一筋の光もない。

雨が降れば、

そこにあるはずの光も届かない。

曇ってても、雪が降っても、

えとせとら。


どこからともなく、

フクロウが鳴く。

夜になれば、狼も鳴く。

まっすぐ歩くのも、楽じゃない。


きっと、僕は、

こうして歩き続けて、死ぬんだ。

その時が、

ようやく見つけた終着の場所に

着いた瞬間か、

光も差さない夜か、

の、差だけ。


それでも僕は、

歩き続けようって、今は思う。

疲れて、座って休むのもいいさ。

疲れ果てて、しばらく眠るのもいいさ。

歩きたくなるまで、休めばいい。

とにかく今は、

歩き続けようって、思う。

一筋でも、光が見え続ける限り。

光が見えなくても、

それを探してでも。

まだ何処にもたどり着いちゃいない。

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