僕はかつて、某大学外国語学部に籍を置いていました。
そこは色々あって結局中退しちゃったんですが、そこで専攻していたのが『アメリカ近現代詩』で、それを教えていた、僕の人生の中でも恩師の一人に数えられるH先生の言葉で今でも覚えてる事があります。


「小さな手帳をいつも持ち歩いて、心に浮かんだ言葉、ふと思い付いた文なんかをすぐにメモする習慣を身に付けなさい。」

 
日常を過ごしていて、頭の中でふと独り言を繰り返してたりする時とかありませんか?
例えば、マナーの悪い人なんかがいて「っんだよアイツよー!」みたいな事を思ったりだとか。
あと、頭の中でなぜか『一人朝まで生テレビ』みたいなのが始まっちゃって、妙に哲学めいた事がひらめいちゃったりするときとか・・・ないですか・・・ねぇ・・・僕はよくあったのですが・・・(^^;

ともかく、そういう何でもいいから頭に浮かんだ言葉を、逐一ノートに収めておきなさい、と言うのが、その先生に言われた事だったのです。

詩を学ぶ人は、そういう小さな言葉が持つちょっとした力や効果なんかを大切にして、絶えず言葉のセンスを磨いてないと、文化的に言葉に接する事ができなくなっちゃうんです。
実際これを始めてみると、後で見返した時に「なんだろう?この言葉は・・・。」みたいなことの繰り返しで、結構面白かったりするんですよね(笑)
そのノートに書き留めたってことは、そのノートを書いた時の僕の頭の中ってのは、確実にその言葉で支配されてたわけで。
それが、しばらく時が経ってみると、まったく自分の中で意味のない物になってる時もあったり、逆に自分の言葉に励まされたり・・・など、言葉に対する色んな発見があって面白かったです。

それと、いざ自分が作詞なんかをする時に、そのメモ帳からヒントを得たりインスパイアされて詩が出来上がったりとかもして、なかなか楽しいですよ。
ところで、作詞ってやった事ある人いるでしょうか?
やった事ない人、興味ある人なんかは、ぜひ一度やってみてください。
あれ、下手な自己紹介なんかより、よっぽど自分の素のキャラクターが出て、すごく面白いですよ!
素の自分が出るので、皆の前で読むのがメッチャ恥ずかしいです。素っ裸で皆の前に立つより恥ずかしい(爆)


さて、昨日、別れた彼女に宛てた、一通の手紙を書きました。

勉強も終わって布団に寝転んでボーッと別れた彼女の事を考えてたら、色々頭の中に言葉が湧き上がっちゃって、いても立ってもいられなくなって書き始めちゃったのです。
僕たちは別れる時にちょっとゴタゴタあって(いっつも思うんですけど、男と女の出会いはいっつも綺麗なのに、別れっていっつもグチャグチャして汚い、苦しいものですよね。。。綺麗に別れられる人が羨ましいです・・・)スッパリと別れられなかった分、自分的には結構別れの痛手を引きずったまましばらく過ごしてました。
それゆえ苦しかった時期もかなりあったのですが、彼女に対する感謝の気持ち、謝罪の気持ち、エトセトラを取り留めなく書き綴ってたら、書き終えた頃には別れの痛手がだいぶすっきりしてた事に気が付きました。

この書き終えた手紙を彼女に出すかどうかは不明ですが、とりあえず、手紙を書いた意味みたいなものは自分の中で発見できたんで、今はすごくすっきりした気分です。
・・・って、今時手紙なんか書く男キモいですよね(汗)あ〜危ない危ない・・・(−−;


皆さん(って、誰かいるの?)も、ストレスその他で悶々とする事があったら、その素直な気持ちを紙に取り留めもなく書いてみたらいかがでしょう?
不穏分子をずっと体に留めておくと、いつまで経ってもすっきりしないですよ。
「美しい日本語を鍛える」意味でも・・・是非!・・・なんてな(by和久さんfrom踊る大○査線)

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